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淡路島に誕生した森と木に囲まれた禅リトリート施設「禅坊靖寧」

レポート
2023.09.08

淡路島リトリート施設「禅坊 靖寧」

国内最古の歴史書「古事記」の冒頭に「国生みの島」として登場する兵庫県淡路島。2022年4月、そんな歴史と自然に溢れた淡路島に“空中で座禅を組む”という新しい体験をテーマとした禅リトリート施設「禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)」が誕生しました。

四方を山々に囲まれた尾根筋の傾斜面に建てられた建物では、天空の中でマインドフルネスが味わえます。圧巻は杉を使った全長100mのウッドデッキ。木の優しさや香り、清々しさを感じながら、森林に包まれた壮大な環境の中で光・風・音・香りを堪能できます。国産木材によってデザインされた美しく豊かな空間や技術などが評価され、同施設は2022年ウッドデザイン賞の優秀賞(林野庁長官賞、ハートフルデザイン部門、建築・空間分野)を受賞しています。

◇◆世界的建築家・坂茂氏が生み出した21世紀の清水寺◆◇

本社機能の一部を首都圏から淡路島に移転し、地域創生にも精力的に取り組むパソナグループ。同社が「禅リトリート施設」として誕生させた禅坊靖寧は、建築業界の最高栄誉と権威である「プリツカー賞」を受賞した建築家・坂茂氏の設計によるものです。

禅坊靖寧は、坂氏の自然との調和を大切にする哲学が建物の隅々に息づいています。ウッドデッキに足を一歩踏み入れると淡路島の壮大な景色が目に飛び込み、まるで天空に浮かぶかのような感覚をもたらしてくれます。

「傾斜になっている地形を利用して、宙に浮いているように先端が未来に向かっているような構造は、まさに希望をデザインしたような出来上がりです」
と施設を管理する禅坊長の西野維洋(しげひろ)さんは話します。また、パソナグループ代表の南部靖之氏は禅坊靖寧の設計に対して、「21世紀の清水寺を作りたい」と坂氏に要望したことをメディアで明かしています。

山稜の上に大胆に突き出している造形は、あたかも自然と建築が一体となったよう。淡路島の大自然に佇む独自の美しい木造空間は、歴史を誇る由緒ある寺院に負けない魅力を放つものです。

◇◆ZEN体験と禅坊料理で心身をリセットする◆◇

「館内で体験していただく茶道などの『道』の体験は、あくまでも自分自身を見つめるためのものです。その時間を通して自らを見つめ直す時間を過ごしてもらえるようなプログラムを用意しています」

西野さんが話すように、禅坊靖寧では気軽にリトリート体験のできる日帰り約4時間のコースと、さらに深く禅リトリート体験を堪能できる1泊2日の宿泊コースを用意。禅坊靖寧のロゴを手掛けた書家・紫舟さんの温まるメッセージを写経するZEN書道やZEN茶道など、心身の癒しと調和を求める人にとって自己探求に向き合う特別な時間が提供されています。

1人部屋、2人部屋、大部屋の3つにタイプが用意された宿泊用の部屋のコンセプトは「起きて半畳、寝て一畳」。一畳泊という宿坊の精神を通じてシンプルな環境で心を磨くひとときを過ごせること間違いなしです。

また、提供されるオリジナルの「禅坊料理」は、砂糖、油、乳製品、小麦粉、動物性食品を一切使用せず、取れたての自家製野菜や淡路島産食材を使った地産地消の料理を提供しています。発酵醸造料理人・伏木暢顕シェフ監修による心と身体を整えるメニューを口にすることで、きっと心と体が満足してくれるでしょう。

◇◆神話の島が地域創生とリスタートの舞台に◆◇

日本標準時子午線の東経135度上に位置し、古くからの神話を紡ぎだす淡路島。禅坊靖寧はこの神秘的な観光名所に地域創生の新たな息吹を生んでいます。

「禅坊靖寧が誕生したお陰で今まで淡路島を知らなかった海外の方々にも訪れていただいております」と西野さん。メディアでもその建築デザインの美しさや環境のすばらしさから度々話題にとりあげられ、SNSでの投稿や口コミを目にして訪れる観光客も少なくなく、禅坊靖寧でリトリート体験をしたリピーターの声などで、国内外からの問い合わせが後を絶たないといいます。

禅坊靖寧でヨガ講師を務める茶木めぐみさんも、木と森に囲まれた施設の魅力に背中を押された一人です。

「都会でヨガを教えていましたが、淡路島で新たな道を歩みたいと思っていました。禅坊靖寧は静かに禅を楽しむ、自分と向き合うリトリートに最高の環境だと実感しています。柔らかで温かみのあるデッキに座り、大自然に包まれる淡路島での時間は、私にとって幸せそのものです」

森林と木の魅力をデザインの力で最大限に引き出し、訪れる人々に安らぎと幸せをもたらす禅リトリート施設 「禅坊 靖寧」。

淡路島の歴史、自然、そして坂茂氏の建築のアイデアや日本の木材の可能性と未来が詰まった新たなウッドデザインスポットにこれからも目が離せません。

全長100mのウッドデッキから眼下にひろがる山の稜線。座禅を組み目を閉じると浮遊感すら感じる。

「起きて半畳、寝て一畳」。木から感じる優しさと目の前に広がる大自然の解放感が調和し、部屋の狭さを感じさせない。

時間を過ごす様々なプログラム。自分を見つめる時間を演出してくれる。

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