広報活動

木のおもてなしツアーin和歌山(取材ツアーレポート)2024年2月10日・11日 ≪2日目≫

2024.04.03

◎2日目視察

世界遺産 丹生都比売神社

高野山千年の森(森林セラピー)

高野山宿坊恵光寺

奥之院・金剛峯寺・壇上伽藍

道の駅 くしがきの里(ウッドデザイン賞受賞作)

伊太祁曽神社

『視察1 高野山千年の森(森林セラピー)』

世界遺産の歴史と自然の素晴らしさを五感で満喫

森林でハンモックに揺られたり、ヨガを楽しめるプランまでプログラムは多種多様

ユネスコ世界文化遺産に登録されている高野山の歴史と自然を気軽に体感できる森林セラピー。「奥之院」周辺をはじめ、一般入場できない参詣古道内などでゆったりとしたひと時を過ごすことができます。

樹齢数百年の大木が待つ杉並木が続く。平坦な道で歩きやすい

取材では、看板プランでもある「森林セラピー体験ツアー」の一部を体験。山小屋の中で、炎がゆらめく囲炉裏を囲みながら、オリジナルブレンドのコーヒーやハーブティなどを片手に、心からリラックスすることができます。

森林内にぽつんと佇む山小屋には、囲炉裏が備えられている

ひと息ついたら、スタッフさんのナビゲートで森林内を散策。野鳥のさえずりを耳にしながら、澄んだ空気を感じ、彩り豊かな山野草と触れ合って森林の恵みを五感で満喫しましょう。茶道でも用いられる高級楊枝「黒文字」の材質でもあるクロモジなど、木々との出会いも楽しみの一つ。

野鳥のさえずりを耳にしながら、彩り豊かな山野草と触れ合える

プライベートで茶道を嗜む丸田さんもこの出会いには感動。「茶道具で馴染みのあった、クロモジの天然の姿を見られたのが1番のインパクト。爽やかで上品な香りがあることも、森の中で初めて知ることができました」。

「普段味わったことのない心身が休まる感じです。ずっとここにいたい」と丸田さん

公式サイトはこちら https://www.forest-koya.com/森林セラピー/

『視察2 道の駅 くしがきの里』

世界遺産の歴史と自然の素晴らしさを五感で満喫

流通規格材組みあげて、建物を支える特徴的な構造≪2017年ウッドデザイン賞を受賞≫

和歌山と大阪の県境をまたぐ国道480号沿いにある道の駅は、かつらぎ町産をはじめ、上質なヒノキをセレクトして建造されており、近代的な建物でありながらも農村の風景に溶け込むエクステリアが特徴。

細長い敷地に合わせてシンプルな建物が並び、それを回廊がつなぐ

また、物産コーナーがメインの棟はさえぎるものがない無柱空間が広がっています。

木の質感を生かしつつ、合理的で珍しい木組みを採用

それを実現するために無垢の流通規格材組みあげて建物を支え、あえて剥き出しにすることで木の質感を生かしているそう。一方で、耐候性の高い金属パネルを随所で取り入れ、耐久性に配慮している点も見逃せません。

金属パネルでカバーして、木の質感と耐候性を両立させている

公式サイトはこちら https://www.town.katsuragi.wakayama.jp/040/010/040/20180719171600.html

『視察3 伊太祁曽神社』

災難除けを祈願できるご神木の「木の俣くぐり」

「木の神様」にふさわしい温かさを感じさせてくれる本殿

『日本書紀』に記されている「木の神様」こと、五十猛命(いたけるのみこと)が主祭神の古社。「木の神様」を祀る神社として慕われ、全国から木材関係者のお詣りが多い神社で、毎年4月には木々の恩恵に感謝する「木祭り」が執り行われます。境内には、樹齢800〜1000年ともいわれるご神木の大杉が鎮座しています。1962年の落雷で惜しくも炎上してしまいましたが古幹は現存。屋根のある割拝殿に保存され、「木の俣くぐり」を体験することができます。

禰宜の奥重貴さんにお話をうかがった

「木の俣くぐり」とは日本最古の歴史書『古事記』に記された神話がもとになっていて、神聖な気持ちで願いを込めながら、穴をくぐれば災難除けになるといわれています。

貴重な「木の俣くぐり」の実体験ができる

「木の幹の内部に入ったのはもちろん初めてなのでなんだか不思議な感覚。くぐった瞬間に心に安らぎを得られました」(丸田さん)

願いを込めながら、穴をくぐれば災難除けになるとの言い伝えがある

また家内安全・夫婦円満、魔除けの霊力があると伝えられる、枝振り豊かなご神木「梛の木(なぎのき)」にも手を合わせましょう。

社務所の前にある大杉のご神木。現在は古幹だけが残っている

公式サイトはこちら https://itakiso-jinja.net/

◎そのほかの立ち寄りスポット

『丹生都比売神社』

神々しい雰囲気の社殿の奥に春日造・檜皮葺きの4つの本殿が並び立つ

公式サイトはこちら https://niutsuhime.or.jp/

『高野山宿坊恵光院』

弘法大師・空海の弟子である道昌僧都が住職を務め、明智光秀の菩提寺としても名を馳せた由緒ある寺院で、五法・五味・五色を忠実に守った精進料理をいただけます。

明智光秀の菩提寺としても名を馳せた寺院で振る舞われる美食揃いの精進料理

公式サイトはこちら https://www.ekoin.jp

『金剛峯寺・奥之院・壇上伽藍』

高野山は、真言密教の道場を建立する願いを持って弘法大師・空海によって開かれた仏教聖地。

2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界文化遺産に登録され、国内外から数多く訪れています。真言密教の聖地である「金剛峯寺」、弘法大師・空海が入定されている「奥之院」、密教思想に基づく曼荼羅の世界観を具現化したという「壇上伽藍」は、いずれも高野山信仰の中心です。高野山の寺院では、地域の森林で育った良質な木材がふんだんに用いられている様子を目にすることができます。

「金剛峯寺」では文化財指定の襖絵などが待つ、寺内の見学も可

「弘法大師様がいらっしゃる神聖な場所を初めて訪れることができて、日本人として本当に良かったです」(丸田さん)

「壇上伽藍」のシンボル、大塔。堂内そのものが曼荼羅として構成されている

公式サイトはこちら https://www.wakayama-kanko.or.jp/spots/169/

本視察ツアー先の詳しい内容などは『地球の歩き方ウェブ』でも掲載されていますので併せてご覧下さい。

木の国 和歌山で出会う多様な「美しきウッドデザイン」7選 Part2 | 地球の歩き方 (arukikata.co.jp)

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