調査研究
ウッドデザイン賞2022 調査・研究分野 受賞作品『 無垢の家具がオフィスワーカーに与える木の効果の研究 』をご紹介!
オフィスワーカーの勤務時の生理・心理面や集中力・発想力に及ぼす影響について、実証実験により科学的に検証しています!
作品概要
実在のオフィス空間において、フリーアドレス対応の大型テーブルの天板の材質の違い(白メラミン化粧板、木目調メラミン化粧板、クリ無垢3mm単板クリア塗装の3種)が、オフィスワーカーの勤務時の生理・心理面や集中力・発想力に及ぼす影響について、オフィスワーカーを被験者とした実証実験により科学的に検証した。
受賞作品名称 | 無垢の家具がオフィスワーカーに与える木の効果の研究 |
受賞者 | 株式会社イトーキ 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 国立大学法人 東京大学 大学院 農学生命科学研究科 |
表彰部門 | ハートフルデザイン部門 |
対象分野 | 調査・研究分野 |
サブカテゴリー | 調査・研究/木材利用の人への効果・効能に関する調査・研究 |
評価ポイント
ワーカーのウエルビーイングをもたらす木の効能を実証実験を通じてエビデンス化した社会提案性ある研究である。こうした情報を元に次のウッドデザインが生まれることを期待する。

【実証実験1】生産性:集中力・発想力の評価
天板ごとに集中力を計算課題(2桁掛け算50問)を実施。発想力をマインドマップによるタスク実験で評価した。質問紙による主観評価を実施した。

【実証実験2】心理面・身体面:ストレスの測定
質問紙法による心理評価、各種センサを用いた生理指標測定を実施した。
心理評価では、天板に関する印象・使用感,1 日働いた後の気分状態・疲労感(POMS2、自覚症しらべ)や慢性ストレスの状態(PSS、WEMWBS)、被験者の性格特性(KG式,STAI)等について調査した。
生理指標として、血圧、心拍、唾液中のコルチゾール濃度を測定した。
【実証実験1、2 共通】
活動量調査や各条件終了後のヒアリングを実施した。
▼共同研究者
国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所 杉山真樹 チーム長
東京大学大学院農学生命科学研究科 恒次祐子 教授
早稲田大学人間科学学術院 白川真裕 講師

出典:(一社)日本住宅・木材技術センター「内装木質化等の効果 実証事例集」P20
閲覧・入手・技術提供の方法(連絡先)
▼イトーキ公式ホームページ トピックス:「木の家具っていいね」を実証する
https://www.itoki.jp/topics/products/beca-use-wood-discussion.html
▼イトーキ公式ホームページ ビッグテーブル「シルタ」カタログページ
https://www.wooddesign.jp/img/upload_pdf/210/d_study_product_pdf.pdf?1679411921
▼詳しくはこちらから ⇒ 公益財団法人日本住宅・木材技術センター「令和2年度内装木質化等の効果 実証事例集(P18-21)
https://www.howtec.or.jp/files/libs/3706/202105271106396140.pdf




