調査研究
【見学会レポート】株式会社フジタ 技術センター等見学会
去る2026年9月4日、協会ビジネスマッチング部会で活動されている株式会社フジタ様の技術センター(神奈川県厚木市)および同センター内の木造ハイブリッド付属棟「続」を見学するツアーを開催しました。
当日は、事前にお申し込みいただいた約30名の協会員の皆様が、雨模様の中、都心からやや離れた会場に参集されました。参加者の皆様は、同社の技術を活用した木造建築を熱心に見学し、活発な質問等をされていました。
見学をした付属棟「続」は、「木質の温かみ・心地よさを感じられる未来の木質空間へ」をコンセプトに建設された建物です。
PCa工法をベースにCLTを被覆したハイブリッド構造「FWdPC®構法」を採用した事務所ビルで、構造技術そのものがデザインとして表現されています。
南面にはガラスファサードを設け、建物内部の木架構を見せるショーケースとしています。
アプローチには大断面木架構による大屋根が設置され、力強さと温かみを併せ持つ空間となっています。
外装・内装には木が多く使用され、随所で木の風合いを感じられる建物となっています。
夜間には、建物全体がほのかに浮かび上がる景観が生まれます。

付属棟「続」と参加者
はじめに建物概要についての説明を受けた後、建物内外を見学しました。
●FWdPC構法がデザインとして表現された室内空間
専門の技術スタッフから、構法や建物の特徴について詳しい解説がありました。

ラウンジ「ハルモニア」での見学風景
●エントランスアプローチでは、木架構や新素材の取り組みなどを見学
柱のモックアップの紹介に加え、衣類をアップサイクルしたボードに実際に触れる機会も設けられました。

エントランスアプローチでの見学風景
●南面ファサードでは、木ルーバーが建物にリズム感を演出
木ルーバーの取り付け方法や保護材などについて、活発な質疑が交わされました。

南面ファサードでの見学風景
●北側外観では、木の風合いを感じさせるファサードを見学
「木打込みPCaカーテンウォール」と「カンタイパネル」(木質耐火外壁)を採用した外壁を前に、外部空間での木材利用について活発な意見交換が行われていました。

北側外観の見学風景
現地で昼食をとり、一部の方々は午後から海老名へ移動して同社が設計・施工を手掛けたロマンスカーミュージアムを見学しました。
建物全体は、ロマンスカーを展示する施設にふさわしいインダストリアルな空間として構成されています。
子どもたちや近隣の方々が交流する「キッズロマンスカーパーク」や「木製ロマンスカー展望席」には木材が用いられ、親しみやすい空間となっています。
また、鉄道ミュージアムの中でも最大級となる「ジオラマパーク」も見応えがあり、参加者の関心を集めていました。

ロマンスカーミュージアムと参加者

建物は海老名駅の風景ともなっている検車庫をイメージ

ジオラマパークを視察する風景

キッズロマンスカーパークは木製ロマンスカーによるあそび場

木製ロマンスカー展望席で記念撮影
見学後には一部の有志による懇親会も開催され更なる交流が深まるとともに、木に纏わるそれぞれの知見を持ち寄った活発な議論も行われ、今後につながる様々な活動の企画も生まれていました。その一部については、今後協会の公式行事として取り上げることも検討していければと思います。
6月に行われた戸田建設様・住友林業様の研究所(茨城県つくば市)視察ツアーに続く協会員さん技術研究所見学の第2弾となりましたが、官民を挙げて国産材の利用と建築物の木造木質化の推進が強く図られている中、これを実際に担っている当協会に集う各社様のビジネスの一助となることが出来ますよう、当協会では今後も各種企画を提供していきたいと考えています
今回全面的なご協力をいただいた株式会社フジタ様、ご参加いただいた協会員の皆様、誠にありがとうございました。

