調査研究
【 調査結果 】ウッドデザイン賞2022 エコプロ来場者1000人アンケートの 調査結果を発表!
エコプロの来場者1000人に聞きました!
一般社団法人日本ウッドデザイン協会は、ウッドデザイン賞2022の受賞作品展示会場(エコプロ※)の来場者1000人を対象に、ウッドデザイン賞と木材利用に関するアンケート調査を行いました。
※エコプロ[第24回]
会期: 2022年12月7日(水)~9日(金) 10:00~17:00
会場: 東京ビッグサイト 東4・5・6ホール
入場料: 無料(登録制)
主催:日本経済新聞社、(一社)サステナブル経営推進機構
ウッドデザイン賞2022は、木に関するあらゆるモノコトを表彰する顕彰制度として、2015年から第8回目として実施されました。2022年度から一般社団法人日本ウッドデザイン協会(以下、本協会)が主催となり、応募要項を刷新し、新たなウッドデザイン賞に生まれ変わりました。
本協会では、企業・団体・自治体など138会員(2023年3月時点)が入会し、ウッドデザイン賞部会、ビジネスマッチング部会、調査研究部会、広報普及啓発部会の4つの部会でウッドデザインに関する様々な活動を行っています。
この度、調査研究部会で、本調査を企画から調査・集計分析まで行いました。調査の内容は、ウッドデザイン賞・マークの認知度、ウッドデザイン賞受賞作品の評価、ウッドデザイン・木材利用に関する意識調査となっています。回答者は、エコプロの来場者であり、林業・木材産業の業界関係者が約3割、非関係者が約7割という属性になっています。各質問項目において、性別、年代、業界関係者/非関係者の比較を分析しています。
今回の調査で、業界関係者と非関係者の回答に差がある部分が明らかになりました。当協会や業界の課題と認識し、今後の協会活動で改善が図られるよう努めてまいりたいと考えております。
調査概要
調査期間 | 2022年12月7日~9日 |
調査場所 | 東京ビッグサイト東5ホールエコプロ2022ウッドデザイン賞受賞作品展示会場 |
調査対象 | ウッドデザイン賞受賞作品展示会場来場者 |
有効回答数 | 1008名 |
※本資料に含まれる調査結果をご掲載頂く際は、必ず『日本ウッドデザイン協会調べ』と明記下さい。
調査項目
属性質問(性別、年代、居住地、住居形態、業界関係) |
➊ ウッドデザイン賞・マークの認知度 |
➋ ウッドデザイン賞マークの印象 |
❸ ウッドデザイン賞2022で印象に残った作品(最優秀賞4点、優秀賞9点) |
❹木材製品・木造建築があったらいいと思う場所 |
❺木材製品を取り入れたい理由 |
❻木の産地・木製品の製造国に対する意識 |
➐自由記述 |
回答分析(ご協力)
株式会社 農林中金総合研究所 主任研究員 安藤範親氏
ウッドデザイン賞マークの認知度は、業界関係者で5割、非関係者で3割であった
ウッドデザイン賞マークが付いた商品・建物・活動に対しては、環境に良い・おしゃれな印象
回答者が最も興味を持ったウッドデザイン賞受賞作品は「木製自転車」
木材を利用した製品や建物などがあったらいいなと思う場所は、自宅、オフィス、図書館、宿泊施設、学校が多数
木材製品を取り入れたい理由は、落ち着く、手触り・香り・デザインが良い
木の産地を気にする人の割合は、関係者は7割、非関係者は4割弱
講評(農林中金総合研究所 安藤範親主任研究員より)
ウッドデザイン賞に対する印象がとても良く、これからもこの良い印象を維持・向上させていくことが本協会の大切な使命であると実感しました。本賞に作品を応募される方々に対してPRしたい結果であり、業界としてこのイメージは大事にしていきたい部分です。
一方で、非関係者が木材を取り入れたいと思う理由のうち、性能や社会的な要因での理由が関係者よりも低かったことから、木材利用における木育の重要性を改めて認識しました。
おわりに
東京ビッグサイトで開催された「エコプロ2022」内のウッドデザイン賞受賞作品展示会場にて本アンケート調査を実施し、来場者1008名の方々にご回答をいただきました。本アンケート調査にご協力をいただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
当協会では、今後も「ウッドデザイン賞」を継続し、ウッドデザインの普及の側面から、木のある豊かな暮らしの向上、木材利用促進や森林保全といった社会課題の解決に寄与してまいります。
最後に、展示会場にて本アンケート調査の実施にご協力いただきました調査研究部会の皆様に感謝申し上げます。
2023年3月29日
一般社団法人 日本ウッドデザイン協会 調査研究部会事務局